今日の世界仰天ニュースの3時間スペシャルを見ていると凄い感動的なニュースがありました。それは13歳で母になった少女。2001年の出来事でイギリスのノースヨークジャー州で過酷な運命と闘った少女がいました。
名前はベッキー・ウィリアムソン13歳でした。ベッキーには姉17歳の姉が居ました。ベッキーは背伸びをしたい年頃でオシャレに気をつかうお年頃。服を選んだりメイクをしたりベッキーは反抗期でもありました。
ベッキーにとって両親は煙たい存在で信頼出来るのは姉だけでした。
13歳で母親になったベッキー

そんなある日のことでした。ベッキーは友達と遊園地に遊びに来ていました。一つ年上のフレディ14歳。この出会いでベッキーとフレディは仲良くなりました。ベッキーは親の目を盗んでフレディとデートを重ねます。
そしてフレディは親が家に居ない日に泊まりに来ないか?と誘います。そんな仲の良いベッキーとフレディですが良く喧嘩もしてしまいます。ささいな喧嘩でベッキーとフレディは別れてしまったようです。
でもその直後のことです。ベッキーは突然の吐き気…。その時ベッキーは「もしかして」と妊娠かもと思ってしまいます。

相手はフレディと分かっていたベッキーは電話をするもフレディとは連絡がつきません。ベッキーは親にも言えずにいました。時間だけが過ぎてしまって妊娠を隠すため家族との接触を避けます。
そしてベッキーは何もしないまま三ヶ月が過ぎてしまいます。ベッキーは「なんでこんな思いをしなきゃいけないのよ。子供なんかいらない」と思ってしまったのです。でも時がたつにつれてお腹は大きくなっていきました。
姉には「最近太ったんじゃない?」と言われることもありました。
そしてベッキーのお腹が動くことがありました。ベッキーのお腹で必死に生きようとする命。ベッキーは愛おしい気持ちがこみ上げて来ました。
ベッキーは家族との接触を避けて来ましたが部屋の母親が突然入って来て母親にお腹を見られてしまったのです。母親はすぐにベッキーを病院に連れて行きました。
検査の結果ベッキーは妊娠8ヶ月目に入っていました。先生は「もう中絶は出来ないので、出産に向けて準備をしましょう」とベッキーに言いました。
母と父の大切さ

姉も母親にベッキーが妊娠したこと聞いてベッキーの部屋に話をしに行きました。その時、母親はベッキーの父親にも妊娠したことを伝えます。父親は「まだ13歳だぞ。相手は誰だ」と怒ってしまいます。
ベッキーは姉に… [deco_bg image=”postit4″]私の赤ちゃんが、お腹の中で必死で生きてるの。お腹を蹴るの。ここにいるよって子供の私が赤ちゃんを産むなんてって思ったわ。
とにかくお腹の赤ちゃんが、どこかに消えてしまえと思ったわ。
でもね、お腹が大きくなって変わってきたの。パパとママにどれだけ愛されてきたのか、ようやく気付いたの。親が自分の子を愛し守ろうとする気持ちが分かったのよ。この子のおかげよ。
だから私もこの子を守りたいの。パパとママが反対しても。この家を出て行ってでも、私この子を産むわ、必死でこの子を守るわ。[/deco_bg]と泣きながら話して姉もベッキーの話を泣きながら聞きます。
父親と母親は偶然ベッキーの話を聞いてしまってベッキーを叱ろうと思っていた父親も感動してしまいます。
そして翌朝、ベッキーは父親に自分の想いを父親に伝えます。ベッキーは「私、赤ちゃんを産みたいの。ごめんなさい。でも私ちゃんと育てる」と言います。
父親は「無理だよ。まだ簡単に育てるなんて言っちゃダメだ。家族みんなで大切に育てよう。パパとママの大切な娘が産む子供だろ」と嬉しいことを言ってくれて「体を大事にするんだぞ」と父親は言いました。
そして父親は「元気な子供を産みなさい」とベッキーのことを抱きしめてあげました。
無事に13歳で出産してシングルマザーに
2002年7月4日に低年齢出産の為、難産が予想されたがベッキーは元気な女の子を無事に出産して13歳でシングルマザーになったのです。
ベッキーは既に名前を決めていて名前はコートニー。

ベッキーは母親になる為に一歩ずつコートニーを育てていきました。
15歳になったベッキーに悲劇が…
そしてベッキーが15歳になった時のことです。ベッキーは急に膝が痛くなります。すぐにベッキーは病院で精密検査を受けました。先生は母親に病名を告げます。病名は骨肉腫。
骨肉腫とは10代から20代に発症することが多い。次第に痛みが強くなり骨の細胞を壊していく骨のガン。
心配した母親は先生に「治るんですよね?」と聞きます。先生は「膝の腫瘍は手術ですぐに取り除けますが、ガン細胞が他に転移していないか定期的に調べる必要があります。転移が見つかれば感知は難しいです」と言います。
母親はベッキーにとても伝えることが出来ませんでした。ベッキーの手術はすぐに行われ手術は無事に成功して腫瘍は全て取り除かれました。でも転移しているかは結果は出ていない状況だったのです。
ベッキーはリハビリを頑張って退院することが出来ました。ベッキーは家に帰って家族との幸せな時間を過ごします。
そして検査の結果が出ます。残念なことにベッキーの肺にガン細胞が転移していて既に末期の状態だったのです。しかも手術が出来ない状態で治療法は抗がん剤を使った化学療法しかないみたいで、抗がん剤治療をしても1年持つかどうかという状態でした。
母親と父親は迷った結果ベッキーに真実を伝えることにしました。父と母はコートニーを連れて病院に行きベッキーに病気の結果を全て話しました。
ベッキーは真実を知ってすぐにコートニーのことを心配します。ベッキーは生きる為に抗がん剤治療を開始して副作用でベッキーの髪は抜けます。そして体力が落ちていきます。
ベッキーはコートニーの為に何か出来ないかと考えてビデオカメラでコートニーと自分を撮ることにしたのです。
愛する子供にメーセージを残すベッキー
そしてベッキーは愛するコートニーへメッセージを残すことになりました。[deco_bg image=”postit3″]あなたは私の子供よ。私以外の誰にも生むことが出来ないのよ。
ホントは怖かった。ちゃんと上手く生めるかって。なにか間違いが起きたらどうしようって。でもママ上手に生んだでしょう。今日、先生に来年まで生きていたら驚きだって言われちゃった。
ショックよ、でも頑張る。コートニーを残していくことがたまらないの。いろいろなことを見逃してしまうことが辛いの。
コートニー、あなたが大きくなった時を多分見ることが出来ない。
最初はなにかしら、学校に上がったとき。とにかくハイスクールに行くようになった時とか、今の私と同じ年まで成長したコートニーってどんなかしら。
16歳になった姿が見たかった[/deco_bg]とメッセージを残しました。
そしてベッキーは2004年7月に16歳の誕生日を迎えました余命一年と言われたベッキーでしたが、それ以上生きることが出来ました。
そしてその二ヶ月後の2004年9月22日にベッキーは天国へ行きました。ベッキーが最後にコートニーに笑顔で「ママは天使になるのよ」と言ったそうです。
それから10年経った現在のコートニーは小学生になって友達も大勢いるそうです。コートニーは子供の面倒を見るのが好きで将来は助産師になりたいと言っているそうです。来年13歳になるコートニーはベッキーがコートニーを生んだ歳。
ベッキーが残したビデオをコートニーは見て「お母さん綺麗。お母さんに似て良かった」と言っていたそうです。
13歳で出産して懸命に生き抜いたベッキーさんに凄く感動して涙が止まりませんでした。