
働く犬と聞くと盲導犬、警察犬、牧羊犬、番犬などを思いつきますが日本ではまだまだ頭数は少ないものの、セラピードッグという働き方もあるのです。
海外では当たり前のように導入されているこの働き方についてご紹介します。
セラピードッグってどんな仕事をするの?

セラピードッグとは、主に入院病棟や介護施設、児童施設などを訪問し、入居者との触れ合いを役割としています。
大人しく隣に寄り添うこと、名前を呼ばれ振り向くこと、おいでと呼ばれ側に行くことなどが彼らの役目です。
ですが、一見簡単そうに見えるその役割には、とても大きな効果があり、セラピードッグの訪問日を心待ちにしている方、セラピードッグと一緒に歩きたいがためにリハビリを頑張っている方、セラピードッグに触れたいが為にベッドから起き上がる方もいるのです。
このような役割はきっと彼らにしかできないものではないでしょうか。
どんな訓練をしたらセラピードッグになれるのか?

セラピードッグとして活躍するためには、もちろん様々なトレーニングが必要です。
例えば、大好きな人にあえて嬉しいとき、犬は喜び飛びついてしまうこともあるでしょうし、仰向けなってお腹を出してしまうことも。でも患者さんに飛びつくことは転倒の危険性がありとても危険です。
仰向けになってしまったら車椅子からでは手が届かず触れ合えません。彼らのトレーニングには嬉しい時の対応の仕方も含まれているのです。
また、どんな物音にも驚いたり、吠えたりしないということも必要なことです。患者さんとともに過ごす時間が穏やかで、安全な時間であるように彼らはトレーニングに励むのです。
細やかな配慮

動物が施設内に入るということには、衛生面での心配もつきものですから、セラピードッグは訪問前にトリミングを行い抜け毛のお手入れを受けたり、爪を短くきったりというお手入れを欠かさず行います。
また訪問当日は、洋服を着ることで抜け毛の飛び散りを予防する事もしています。今後、日本でも活躍の場が広がることを応援していきたいですね。