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発達障害とは?ADHA/ADD・広汎性発達障害・LDの特徴

発達障害

ここ最近、雑誌や新聞広告、ネットのニュースなどでも頻繁に目にすることが増えてきた「発達障害」という言葉。

障害という言葉だけをみると深刻な印象を持ってしまいがちだけれど、読んでみると、

  • 一見しただけでは、「障害」とは気づかれにくい、先天的な脳の障害。
  • 本人の性格や、家庭環境のせいだと誤解されやすいが、それらとは関係がない。
  • 人種、性別、年齢に無関係で、一定の割合で生まれてくる、先天的な障害。

などなど、なんだか漠然としていて、よくわからない説明が並んでいます。

 

更に詳しい説明をみると「発達障害も、更に細かい種類に分けられる」となって、ますます混乱してしまいそうです。

実は発達障害者支援法ができる前の時代は、重度の発達障害を持つお子さんは「情緒障害」と「知的障害」のどちらか(または両方の重複障害)に分類されていたこともあって混乱されやすい事態になっているようです。

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発達障害ってなに?

頭を抱える男性

発達障害ってつまり何なの?という質問はとても多いです。一言でいえば「脳のごくごく小さな、「ちがい」のために、ちょっと不思議な行動や反応をしてしまう人と言えると思います。

発達障害にはいくつかの系統だてられた分類があり、よく知られているものに、

  • ADHD/ADD(注意欠陥・多動性障害/注意欠陥障害)
  • 広汎性発達障害(別名:自閉症スペクトラム障害)
  • LD(学習障害)

が挙げられます。これらの発達障害を持つ人は、「黙って立っているだけでは、まったく普通の人にしか見えない」特徴があります。

けれども、ちょっと時間を置いて観察すると、「あれれ?」と思うような、特有の行動や言論、クセが出てきます。

 

時には迷惑や非常識、年齢不相応といった判断をされるような言動を「全く悪気なく、突然、してしまう」ために、人間関係のうちにトラブルを招くことが非常に多いです。

発達障害の第一の特徴は「少し時間をかけて関わっていくうちに、問題が大きくなりやすい。」ということも挙げられます。

 

発達障害の種類と特徴

発達障害の情報がややこしくなるのは、アレもコレも「発達障害」には違いないけれど、個々の発達障害の「種類」で異なる特徴があることが原因のひとつと言えます。

前述の3つについて、もう少し詳しく特徴をまとめてみましょう。

 

【ADHA/ADD】

脳の神経伝達区物質のバランスが健常者と違うことで起こるといわれる発達障害。

  • 注意力の著しい欠如
  • 多動性
  • 集中力の極端な変動(過集中と散漫をくりかえす)
  • 衝動性

が大きな特徴。多動のないタイプ(ADD)は女児に多いと言われる。

書類

忘れっぽく、些細なことで興奮しやすい場合も多い。男女ともに整理整頓、片付けが苦手。

書籍『片付けられない女」で一躍有名になった。内服薬やトレーニングで主な困難を調整できることが解明されてきています。

過集中時には非常に効率よく仕事や学習をこなせることでも知られていて、精神科医にこのタイプがしばしば活躍しています。

 

【広汎性発達障害】

人間関係

生まれつき脳の「構造」が違っていることで、本来の働きと異なる脳の作業が行われることで起こっていると考えられる発達障害。

1970年代には「冷蔵庫マザー説」という母親の養育態度を原因とする学説が信じられていたが、現在の研究では養育環境に関係のない先天的障害であると判明しています。

  • 想像力、社会性、コミュニケーションの3つの分野に困難が起こる特徴がある。重症例では言語の発達が遅れて「言葉の発達が遅い」特徴が現れる
  • 知的障害を伴うカナータイプ(一昔前の「自閉症」)から、3つの特徴は持つものの、言語発達に異常がない(アスペルガー症候群)、上記3つのうちの1つか2つだけの困難を持つ人(特定不能の広汎性発達障害=PDD-NOS)、など、幅広い実態がある。
  • 感覚過敏やこだわり、常同行動(同じ動作を繰り返し行う)などの特徴がある。極端すぎる才能が一緒に存在する「サヴァン症候群」というタイプもいます。

「3つの困難」の影響で、場に不似合いな行動や、奇妙に辞書的な言葉選び、他人の気持ちに共感しづらい、などの特徴から人間関係で苦労しやすい。

集中力や注意力、多動を併発することがあり、しばしばADHDと誤診されることも。

 

自己認知、自己発信が弱いために、自分の辛さを上手に伝えられず、一人で抱え込んでしまうため、鬱症状のリスクが高いといわれています。

映画「レインマン」など、洋画の題材に取り上げられることも多い発達障害です。

 

【LD】

勉強をする少年

学習の特定の分野や、教科だけに原因不明の「できない」困難を持つ発達障害。

  • ディスラクシア(読字障害)
  • ディスグラフィア(書字障害)
  • 数学、計算、数の概念が持てない

など、様々なタイプがあります。有名人では、俳優のトム・クルーズが読字・書字両方の障害を抱えており、シナリオは読めない代わりに聞いて覚えているという逸話があります。

 

発達障害の診断と学校

診断

日本国内で発達障害が本格的に知られるようになり、「発達障害」という言葉が広く一般に浸透し始めたのは、平成16年に施行された発達障害者支援法前後からです。

この法律の施行とともに、発達障害者の公的支援や公的診断機関の設置が行われるようになり、ここ10年ほどで発達障害者を取り巻く環境はそれ以前よりは徐々に良くなってきています。

 

現在、発達障害の診断は乳児健診では5歳児検診で簡易的な判定が行われることで、スクリーニング検査が実施され、この段階までに気がかりな傾向がある場合は、各都道府県に1か所以上設置されている発達障害者診断の公的な専門機関の「発達障害者支援センター」や「子どもクリニック」へと紹介されます。

紹介後に判定を希望するか否か?については養育者(=保護者。通常は両親)の判断に任されていて強制力はありません。

 

成長に従って、小学校入学時に一斉に行われる「就学前健診」の際にも知能検査によるスクリーニングが実施され、学習障害の傾向がある場合は各都道府県に1か所以上設置されている「教育センター」で、より詳しい検査を受けるように指示されます。

この段階で知的な困難が大きい場合は特別支援学級への就学が適切と判断される場合もあります。

 

義務教育期間の特別支援学級への就学は、各学校の事情や規模などでも多少違いがあって、比較的柔軟な対応がされているようです。

中学校から高校への進学については、普通学級に在籍している発達障害児の場合は普通高校への進学、特別支援学級(LD級または情緒学級)に在籍の場合は特別支援学校への進学を選択されるケースが多いようです。

 

高校卒業後の進路はかなり幅が広くなります。発達障害があっても知的に正常~高めな場合は短大~大学進学は珍しくありませんが、その場合、大学進学後から卒業後の社会人生活に至ってから不適応が起こるケースも増えてきます。

発達障害の診断は、児童精神科医または精神科医が行います。事前にウェックスラー式知能検査などによって、発達特性を臨床心理士が検査を行い、検査結果に基づいて児童精神科医が診察を行う形式が主流です。

 

軽度の発達障害の場合、成長に従って特徴が変化することが多いため、年齢が低いうちは暫定的な診断にとどめておき、小学校卒業から中学生くらいの年代で確定診断へ至る場合もあります。

 

「発達障害」だと「大変なこと」とは?

会話する女性

発達障害は、「ぱっと見ただけでは分からない障害」です。

実際には非常にデリケートな感覚(視覚、聴覚、嗅覚、触覚や時間、空間の認知)の困難を抱えている人が多く、しばしば「自分で自分の辛さに気づいて、説明することが難しい」という特徴を持っています。

 

このため、本人も関わる周囲の人も、相互に悪気なく不適切な対応を繰り返してしまうせいで日常生活のちょっとしたトラブルが非常に頻繁に起こります。

個々の発達障害ごとに、「起こりがちな困難」を挙げてみましょう

 

ADHD/ADDで起こりがちな困難

  • 遅刻が多く、間に合ってもギリギリセーフで到着が目立つ
  • 予定を組んでもすぐ忘れる、ギリギリにならないと動かないためスケジュール破りが目立つ
  • 忘れ物が多く、よく物を失くす。重要なものでも手から離れたとたん忘れてしまう
  • バタバタとせわしなく動き、人や物にぶつかる、頻繁に物を壊す
  • 片付けができない、机の上や室内が常に散らかっている

 

広汎性発達障害で起こりがちな困難

  • 人と目を合わせるのが苦手で、場に合った態度、言葉遣い、配慮ができない。一見、自分勝手で極端なマイペース、わがままに見える振る舞いが多い。
  • 些細なことでかんしゃくを起こしたり、逆に極端に無関心な態度をとったりして人間関係の構築がうまくいかない
  • 普通なら気にもしないようなことに強くこだわったり、反対に極度に嫌がって避けようとしたりする。
  • 表情の変化が乏しく、不愛想に見える。
  • 決まった手順を守ることに過度に固執する

 

LDで起こりがちな困難

  • 特定の教科、特定の分野について、極端に「できない」ため、通常の一斉学習では十分な習得が望めない。
  • 進学、進路に制限がおこりがち
  • 学習困難が要因となる、不適切な叱責やイジメなどの心配が起こる

これらの困難が原因となって、学校・職場で十分な能力が発揮できない場面や、誤解が下で不適切な叱責を受けてしまい、強い落ち込みや傷つき体験が起こりやすいという問題点もあります。

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